台湾ならではの旧正月の楽しみ方


Published on 09.03.21

【台湾日和07】おせち料理からランタンイベントまで…台湾ならではの「チャイニーズ・ニューイヤー」の楽しみ方

中華圏のお正月

台湾を含む中華圏では、旧暦に沿って年中行事が行われています。

なかでも一大イベントであるお正月は「過年」(グオニエン)と呼ばれ、これを迎えてようやく新年となります。

今回は、そんな台湾のお正月を事情を紹介します。

2009年は1月26日が旧暦の大晦日。台湾では、大晦日は家族みんなが集まってご馳走を取り囲む、家族団らんの日。

12月31日の「大晦日」には、台湾各地でカウントダウンイベントが行われ(台湾でも1月1日は祝日)、街は夜遅くまで賑わいを見せますが、過年の大晦日は店じまいも早く、早い時間帯から人通りもまばらに。

「大晦日の夜には魔物が襲ってくる」といういい伝えがあり、この日は早く帰って家族と家のなかで固まって過ごす習慣があります。

そそくさと店じまいをする人に尋ねると、「開けててもお客さん来ないから」。

この時期に台湾を訪れる場合、ガイドブックの営業時間も当てにならないことがあるのでご注意を。

台湾ならではの正月の過ごし方

台湾のお正月料理には、日本のおせちと同様にいろいろな意味が込められています。

たとえば、「残り、余り」などの意味を持つ「餘」(イュー)と同じ発音の「魚」は、「年年有餘(魚)」(ニエン・ニエン・イヨウ・イュー)という名の料理に。

「いつも蓄えがあるように」という意味で、お正月には欠かせない存在。大きな魚料理を、半分ほど残して食べるのが習しです。

夕飯が終わると、子どもたちにとって楽しみな「お年玉」タイム。

こちらではぽち袋の代わりに、「紅包」(ホンバオ)と呼ばれる見るからにおめでたい真っ赤な袋に入れて渡します。

ちなみに、2009年1月に台湾で景気対策として配られた「消費券」(日本の給付金のようなもの)もこの封筒に入れて支給されました。

日本では、大人から子どもに渡すのが一般的ですが、台湾では社会人になると両親にも感謝の意を込めて渡します。

大晦日と元旦の過ごし方

大晦日の夜は、寝ずに過ごします。

これは「守歳」と言われ、一晩中明かりを灯すことで病気や疫病神を追い払い「順調で幸運な新年になるように」との願いが込められています。

麻雀やトランプをしながら夜を明かし、新年の朝には家の門の両側に「春聯」(チュンリエン)と呼ばれる赤い紙を貼り、爆竹を鳴らして邪気払いをします。

そして、新しい靴を履いて親戚や友達へのあいさつまわりや初詣にでかけます。

「娘の靴は新年セールで」と考えていた私は、娘のくたびれた靴を見た義母に連れられて、大晦日に子ども用品店をまわることに。新しい靴は新年を迎えるのに欠かせないのです。

このように台湾でのお正月は、食べるものや飾りは違っても、新年に込められた想いは日本のお正月とそれほど変わりません。

先祖や家族を大切にする台湾では、現代の若者にもこれらの風習が褪せることなく引き継がれているように思います。

正月を締めくくる「ランタンイベント」

台湾のお正月は15日間。この間、毎晩あちこちの路地で打ち上げ花火が上がり、にぎやかな夜が続きます。

お正月最終日である旧暦の1月15日は「元宵節」(ユエンシャオジエ)と呼ばれ、元宵節を祝うイベントが各地で行われます。

わが家は、台北市で行われた「台北燈節」(タイペイデンジエ)というイベントに行ってきました。

2009年は「国父記念館」(グオフー・ジーニエン・グァン)で2月6日から2月15日までの開催されました。ただし、年によって開催地が異なるので事前に確認を。

台湾には「扭轉乾坤」(ニョウズワン・ガンクン)という言葉があります。

「世の中を一変させる」という意味ですが、この「扭」という字が「牛」と同じ発音なので、不景気に沈む2009年は、新年を祝う言葉としてさまざまなところで用いられました。

台北燈節でも「扭轉乾坤」をテーマに、伝統の維持にとどまらない新たな試みとして、音響やレーザー光線を用いた演出が話題になりました。

ランタンは干支の「牛」のほか、現在人気沸騰中の「パンダ」などがモチーフになっていました。

パンダも人気のモチーフ

中国から寄贈されたパンダは、1月26日より台北市立動物園にて一般公開がスタート。

街ではパンダのケーキがバカ売れし、「パンダプラン」と題してパンダのぬいぐるみプレゼントや、動物園へ行くのに便利なMRTの1日乗車券付きのプランを出しているホテルもあります。

また、2009年9月には台湾で「デフリンピック」(聴覚障害者のための国際総合競技大会)が開催されるため、それをテーマにした作品も数多く見られました。

公園のなかでは、光るおもちゃを売る人も。公園内は屋台禁止のため、みんな商品を手に持って売っています。

日本ではあまり見ない光景なので、はじめはちょっと怪しい気がしましたが、こちらではこれが普通。

小悪魔ちゃんかと思ったら、牛の角。ほかにも「手持ちランタン」や「電動式風車」のようなオモチャもありましたが今年の一番人気は「牛の角」。

子どもからお年寄りまで、たくさんの人が角を光らせて燈節を楽しんでいました。

訪れた人とともにつくり上げる、光のフェスティバル。台湾のお正月を味わうにはぴったりのイベントです。

日本でもお正月には帰省ラッシュがあるように、台湾でも過年には新幹線や長距離バスなどは大変混雑します。

この時期は滞在地を北部なら北部、南部なら南部と1ヵ所に定めてじっくり過ごされることをオススメします。

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