Published on 10.06.07
【tabiko☆欧州01】家族4人で滞在できるホテルは少ない（涙）…ヨーロッパにおける子連れホテルの探し方＜Booking.com編＞
一般の客室では、家族4人で滞在できない!?
2010年5月、5才と7才の息子たちと訪れたヨーロッパ。
今回の滞在は約1ヵ月間。パリをはじめ、スペイン、ポルトガルをまわることに。
独身時代に訪れた際はまったく問題なかったのに、子連れとなったいま、悩ましかったのが「ホテル選び」です。
パリをはじめとし、ヨーロッパの都市部にはたくさんのホテルがあります。しかし、都市部のホテルはおおむね部屋が狭く、ベッドもシングルサイズが2台入って余裕なしの部屋も多い…
つまり、大人ふたりが滞在するためにつくられた部屋が大半で、4人家族が滞在できる部屋がと〜っても少ないのです。
たとえば、エクスペディアで（仮に7月20日）で「大人2名＋子供2名」でパリのホテルを検索してみると、滞在可能なのは833軒中141軒。
これらのホテルには、シャルルドゴール空港周辺やディズニーランド周辺など郊外のホテルも含まれているので、市内に限定するとさらに数が減ります。
市内のホテルで見てみると、最安値のホテルは1泊1万円ちょっとからありますが、郊外と道1本隔てたようなギリギリ市内のエリア。つまりロケーションはかなり悪い…
「パリ観光をする家族連れは、いったいドコに滞在しているんだ？」と、素朴なギモンが浮かんだのでした。
アパートホテル、それとも個人貸しのアパルトマン？
いろいろ情報を集めてみると、ヨーロッパには「アパートホテル」という、ベッドルームに加え、キッチンやダイニングなどを備えたホテルがけっこうあることが判明。
東南アジアで増えて来ている「サービスアパートメント」や、ハワイでおなじみの「コンドミニアム」と同様に、暮らすように滞在できるタイプの宿泊施設です。
【関連アンサー】「サービスアパートメント」のメリットは？
独身時代は、ヨーロッパではこじんまりとしたプチホテルに滞在するのが楽しみでしたが、今回、アパートホテルを含め、欧州での滞在スタイルの多様性を改めて知ることができ、うれしくなりました。
そのほかにも、パリに関しては、個人が貸し出している「アパルトマン」もあります。
1週間1000ユーロ以下で、立地がよく、内装もステキなアパルトマンもネットでいくつも見つけることができました。
今回パリには10日間ほど滞在する予定だったので、個人貸しのアパルトマン候補のひとつでした。
が、退出時に掃除が必要だったり（別途料金を払えば免除）、騒音を出さないためにシャワーを浴びる時間帯に注意が必要だったり、オーナーとのやりとりも必要（フランス語もしくは英語など）だったり…
さらに、早朝や深夜はカギの受け渡しが困難だったり、飛行場に行くまで荷物を預かってもらったりといったホテル並みのサービスを受けることはムズカシイ物件もあります。
なにより、わが家は暴れ盛りの息子ふたり連れということもあり、部屋のインテリアを壊してしまったら…
…そんなことを考えたら恐ろしくなり、夢のアパルトマンはまた別の機会にとっておくことにしました。
アパートホテル探しに役立ったのが「Booking.com」
けっきょくわが家は、パリ、バルセロナ、リスボンの3ヵ所で「アパートホテル」に滞在しましたが、これは子連れにはかなり居心地のいい環境でした。
「アパートホテル」を探すのに役に立ったのが、「ブッキング・ドットコム Booking.com」。
ブッキング・ドットコムは、オランダに拠点を持つホテル予約サイトということもあり、欧州のホテルは高級ホテルはもちろん、個人経営のプチホテルからアパートホテルまでを網羅しています。
【関連くちこみ】プチホテルからB&Bまで網羅する「Booking.com」
さっそく、パリで予約できるホテルを検索してみると1130軒が該当します。
家族連れで部屋を探す場合のコツは、まずは「ファミリールーム」で検索してみること。
↑ホテルが一覧表示されたページの左側にある【絞り込み検索】にある「設備」項目の「ファミリールーム」にチェックを入れてみてください。
すると、ファミリールームがあるホテルで滞在可能なホテルがリストアップされます。
↑仮に宿泊日を7月20日で検索してみると、パリでファミリールムがあるのは242軒、そのうち予約できるのは183軒。
リストアップされたホテルで注目すべき項目は、「人」のヵ所。
↑マッチ棒みたいな人のマークがありますが、このマークが2本に「＋」がついていたり、3本だったりすると3名もしくはそれ以上の人数での滞在が可能。
気になるホテルがあればクリックし、ホテル情報の下部に記載されている「チャイルドポリシー」をみてみましょう。
↑「12歳未満のお子様（客室定員に準じ全て） 常設ベッド利用の宿泊は無料です」「2歳未満のお子様（客室定員に準じ全て） ベビーベッド利用の宿泊は無料です」といった記載が見つかります。
振るいにかけて残ったのが「アパートホテル」
しかし、各ホテルをじっくりみていくと、「ファミリールーム」の定義はホテルによってまちまちで、隣り合ったコネクティングルーム2部屋を「ファミリールーム」として販売していたり、スイートルームだったり…
コネクティングルームはバスもトイレも2部屋ぶんでムダだし、スイートもレギュラーな部屋の倍はするし……と、振いにかけていくと、残ったのは1室に機能的な設備が詰まった「アパートホテル」。
「アパートホテル」のみを検索するには、【絞り込み検索】の「ホテルタイプ」項目の「アパートホテル」にチェックを入れます。
すると、40軒のうち28軒が予約可能となりました。これだけ絞り込めれば、あとはひとつひとつホテルをじっくりみていくのもラクです。
ダイレクトに「人数と子供の年齢」でも検索できる
「チャイルドポリシー」をいちいち見ていくのはめんどくさいっ！ という人には、直接宿泊人数を入れての検索がオススメ。
【ホテルを検索する】で、チェックイン日＆チェックアウト日の下にある「グループ（お子様連れ）」項目にチェックを入れます。すると、検索窓が出てくるので、人数と子供の年齢を入力。
大人2名、子供2名（5才、7才）で予約できるホテルは、162軒でした。
ゲストレビューを参考にホテルを選んでみる
ブッキング・ドットコムの大きな特色は、豊富なゲストレビューを読んで、ホテルを選ぶことができること。
他の予約サイトでもゲストレビューはありますが、ブッキング・ドットコムのレビューはかなりたっぷりとあり、1000レビューを越えているホテルもあります。
各ホテル情報のページにアクセスし、「概要・空室」の隣にある「ゲストレビュー」のタブをクリックするとレビューを読むことができます。
↑これらのレビューは、実際に宿泊した人しか書けないしくみになっています。
注目すべきは、「トータルスコア」と「ファミリー」ユーザーのスコア。
「トータル」とは、スタッフ、サービス、清潔さなど6項目でホテルを10点満点で評価したものの平均スコア。
私は、ホテルを決める際、こちらのレビューを参考にしつつも、「トリップアドバイザー」をはじめとする他のレビューサイトも同時に参考にしました。
私の主観ですが、このスコア、8以上あるものだとそれなりに期待できると思います。反面、7.5以下のホテルは、問題やトラブルを感じているユーザーもちらほら見受けられるので、いろいろ情報を集めてみる必要があると思います。
とくに、子連れの場合「清潔さ」「快適さ」「ロケーション」のスコアが低いと、不快だったり不便な思いをすることもあるので、要注意です。
「ファミリー」に限定してレビューを読むこともできます。
やはり、同じ立場ということもあり、家族連れのレビューはとても参考になります。「＋」よりも「ー」のコメントを読むと、参考になりますよ。
こちらのサイトで探したホテルのレビューは後日掲載しますが、みなさんも、ぜひお気に入りのホテルを見つけて、納得できる滞在ができるといいですね。
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