【旅モノ72】現地でおいしいものにありつくための「グルメ情報」の量と実用性は?<ガイドブック比較5> - 子連れ海外旅行☆旅キッズ


Published on 10.06.10

【旅モノ72】現地でおいしいものにありつくための「グルメ情報」の量と実用性は?<ガイドブック比較5>


「ガイドブック徹底比較5〜グルメ編」

<ガイドブック4冊比較シリーズ>
【装幀編】厚さ、重さなどから子連れに最適な「ガイドブック」を検証
【地図編】街歩きに不可欠な「地図」が読みやすいのはどれ?
【基本情報】現地交通手段の情報はどの程度網羅されている?
【ホテル編】お気に入りホテルを見つけるための情報の質と量
【グルメ編】おいしいものにありつくための「グルメ情報」の実用性

写真左より「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」2009年7月改定第22版/ダイヤモンド社/1785円、「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」2009年7月 改定第8版/実業之日本社/1365円、 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」/2009年8月 改定第3版/JTBパブリッシング/1575円、「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」2009年8月 改定第2版/昭文社/1365円、いずれも本体サイズ:210×136ミリ、A5版

旅行ガイドで、とっても重要な「グルメ」情報

ひまわり(母):香港といえば、なんと言っても「グルメ」よね! それを物語るかのように、どのガイドブックもグルメ情報にはかなりのページ数をさいているわ。


写真左上「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」 、右上「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」、左下 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」、右下「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」

乾太郎(父):具体的にはどんなカンジ?

:それぞれの掲載ページ数(香港のグルメ情報のみ。近隣地マカオなどのグルメ情報は除く)は以下のとおりよ。

*「グルメ」ページのほか、特集ページなどでグルメを取り上げているものはそのページ数も含む。

  • 地球の歩き方……99ページ
  • ブルーガイド……53ページ
  • ワールドガイド……60ページ
  • マップル……54ページ

:地球の歩き方の約100ページには驚いた! やはりグルメ情報でも地球の歩き方の掲載ページ数はダントツだね。

:そうね。

地球の歩き方はわが家でも何度も購入しているけれど、年を追うごとに掲載内容も詳細になり、充実してきているように思うわ。

:どういったところが? 紹介するレストランが増えているってことかな?

:うーん、厳密に数を比較していないからわからないけれど、紹介されているお店は例年大きく変わらず、掲載軒数もそれほど変わっていないように思うわ。他誌と比較しても突出して多いわけではないし。

それよりも、レストランの種類やメニューに関する説明、オーダーの仕方などの解説部分が濃くなってきているように思うの。この傾向は地球の歩き方だけでなく、すべてのガイドブックに共通して見られるように思うわ。

「指さしオーダー」と「中国語メニュー読解」が充実

:なるほど。うん、確かに数年前にくらべて、各誌とも具体的な写真とともに料理を紹介してくれる「指さしオーダー」系の記事がずいぶん充実したよね。

写真付きのメニューがないお店で役立つ「中国語メニュー読解」なんてのも、いまや各誌当然のように掲載しているし。


写真左上「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」 、右上「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」、左下 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」、右下「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」

:「指差しオーダー」系はいまや外せないわね。

残念ながら実際にガイドブックの写真を指差して「コレを」と頼んだことはないけれど(笑)、見ているだけでも楽しいし、子どもたちに写真を見せて事前に「どれが食べてみたい?」なんて聞けるので便利だわ。

「お店のオススメは?」なんて聞くのにも便利よね。

なので、「お店に依存せずどこでも頼める」ようなメニューを掲載しておいてほしいところ。つまり、特定のお店のオリジナルメニューを掲載されても、そのお店以外では応用が利かなくなってしまうもの。

その点で言うと、マップルはお店によっては置いていなさそうな料理の写真が多いように感じたわ。


写真左上「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」 、右上「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」、左下 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」、右下「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」

また、ブルーガイドでは飲茶のカテゴリに「上海小籠包」の写真が掲載されていたけれど、純粋な広東料理の飲茶では置いていないことも多いように思うわ。最近はそんなこともないのかな。

:「中国語メニュー読解」も定番化しているね。同じ「漢字の国」といっても、香港で使われる「繁体字」は日本の漢字とはかなり違うもんね。

「豚」は「猪」だったり「茹でる」が「灼」だったり、字を見ただけで料理の内容を判断するのはムズカシイよね。

:「中国語メニュー読解」は、イザお店に入ってしまうと周囲のせわしなさにじっくり照らし合わせて見ることができないんだけれど(笑)、写真付きのメニューがないお店ではとても有効な手がかりになって助かるわね。

マップルが半ページ、ブルーガイドが1ページ、ワールドガイドが2ページ、地球の歩き方が3ページと、各誌掲載ページ数は違うもののそれぞれ特色があって楽しかったわ。

一番見やすいと感じたのはワールドガイド。「調理法」、「味付け」などのカテゴリごとに色わけされていて、目的の漢字が選びやすそう。

唯一「主な飲み物の漢字」解説があったブルーガイドもポイント高いわね。

ワールドガイドとマップルは漢字の読みもカタカナで掲載してくれているんだけれど、ぜひ声調(中国語の音の高低を示す)も掲載してほしかったなぁ。

「地球の歩き方」は、メニュー選びから店の利用法までくわしく掲載

:話が戻るけど、地球の歩き方は他誌と比較するとどう?

:「グルメ」とひと口にいっても料理の種類がたくさんあるわよね? 香港グルメの代表格「飲茶」にはじまり、「中国四大料理(北京・上海・広東・四川)」のほか、「粥・麺」、「アフタヌーンティー」、「スイーツ」などなど。

地球の歩き方は、この分類がとても細かいところまで及んでいるの。

ファストフードにあたる「快餐店」や、「屋台グルメ」のほか、旅キッズの「香港虎の巻」でも紹介された「茶餐店」や「香港のパン」に至るまで細かく掲載されているわ。

子どもには高級店よりも意外とこういった料理のほうがウケがよかったりするので、お店の利用法やおもなメニューがわかると助かるわよね。

:うん、確かに。たいがも食わず嫌いが多くて、ここ最近は旅行のたびにお店やメニュー選びに苦労するもんね(涙)。

ファストフードでも同じものばかり頼みがちだけど、メニューやパンの具材がわかれば新しいものにチャレンジしやすいよね。

:また、地球の歩き方はお店の予約をするところからお勘定まで、「かゆいところに手が届く」というのか、本当に細かく解説してくれている印象があるわ。

たとえば飲茶。「飲茶」に「お茶」の存在は欠かせないわよね。

各誌「飲茶」についてはかなり細かく入店からの流れを解説してくれているので、どのガイドブックにも「ティーポットのお湯がなくなったらどうするか」は書いてあるんだけれど、現地で案外悩むのが「ティーポットの替えどき」。

それにはじめに頼んだお茶だけでなく、いろいろな種類のお茶を楽しみたいときもあるわよね。そういったことまで「どうしたらよいか?」を書いてくれているのは地球の歩き方だけだったわ。

お茶の種類の説明も各誌量の多少はあれ掲載されているけれど、発酵の度合いなどがわかりやすく図式されているのはやはり地球の歩き方だけだったわ。

:至れり尽くせりで心強いね。けれど、逆に言うと少し旅慣れた人には内容がくどい感じとも言えるかな?

:そう感じる人もいるかもしれないわね。わが家も香港は大好きで幾度も渡航しているけれど、ワタシ自身は知っていることも含め読んでいて楽しくてそういう感じはしなかったわ。

:具体的なお店の紹介はどう? 見やすさなどに違いはあった?

:「飲茶」、「四川料理」などの料理の説明の後それに該当するお店が紹介される、という造りは各誌共通。紹介されている件数では地球の歩き方とワールドガイドがいい勝負といったところだったわ。

ワールドガイドはお店の雰囲気がわかる写真が中心、地球の歩き方は具体的な料理の写真がメインね。

各誌予算の目安が記載されているのでお店を選ぶ目安になって助かるけれど、意外にも地球の歩き方には記載がなかったわ。

また、利用できるクレジットカードについても各誌記載があるなかで、こちらはブルーガイドには記載がなかったの。
どれも「帯に短し、襷に長し」といった感じかしら(笑)。

:子ども連れとしてはお店の雰囲気も気になるし、お料理の写真も見たいし、予算やカード利用の可否も気になるし、お店の選択肢も多いに越したことはないけれど、すべてをひとつのガイドブックに求めるのは難しそうだね(笑)。

:グルメについてはブルーガイドが「夜景の見えるレストラン」や大人の街「蘭桂坊&SOHO」を大きめに取り上げていて、大人を意識した作りになっているかな? という印象があった以外は、各誌読者の年齢や性別に依存しない内容になっている感じがしたわ。

一誌くらい「ファミリー」を意識したガイドブックがあってもいいと思うんだけれどね。

:日本でも「お子様メニュー」などが用意されていないお店で子どもの料理を選ぶときは苦労するけれど、こと異国で、となるとその苦労は倍増。

「コレは辛くないのでお子様にオススメ!」とか、「現地のお子様にも人気のメニュー!」など、の情報があると嬉しいなぁ。

やっぱり役に立つのが、旅行者からのくちこみ!

:そういった点でも、今後期待できそうなのは地球の歩き方かしら。

というのも、地球の歩き方は「クチコミ」の先がけよね。いまやインターネットでは常識となった「クチコミ」だけど、地球の歩き方は以前から「読者からの情報」を募集・掲載していて、最近ではウェブの地球の歩き方に寄せられたクチコミ情報を紙媒体にも掲載しているそうなの。

ファミリーからのクチコミが多く寄せられれば、誌面に子ども向けの情報が多く掲載される可能性が高まるわよね。

:実際に旅した人の「旅人目線」での情報は、親近感もわくし、実際とても有効だよね。

その点ママトラベラーのクチコミの宝庫「旅キッズ」は最強! ガイドブックからは得られない情報をこれからもたくさん提供していきたいね。

:よーし、使命感に燃えてきたわ! そのためにもじゃんじゃん旅に行かないと! おとーさん、夏休みと秋休み(たいがの小学校は2学期制)は海外よ!

:ひょえーっ、おかーさん燃えすぎ(涙)。

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