【旅*流儀100】「なぜハワイにヘビがいない?」を考えると、ハワイの地理条件や外来種が生態系におよぼす悪影響などがみえてきた - 子連れ海外旅行☆旅キッズ


Published on 10.10.15

【旅*流儀100】「なぜハワイにヘビがいない?」を考えると、ハワイの地理条件や外来種が生態系におよぼす悪影響などがみえてきた

なぜ、ハワイではヘビの持ち込みを厳重管理しているのか?

最近知ったのですが、ハワイにはヘビがいなかったそうです。

緑も多く、熱帯雨林もある常夏の島…

でも、ハワイは大陸とつながらない海のなかからできた火山列島。

ハワイの動植物で固有種とされているものは、海流や風、鳥たちが運んできた植物や虫、定着した渡り鳥たちに由来しているんだそう。

大陸なら普通にいそうな虫や爬虫類なども、人間が持ち込まない限り生息することはなかったそうです。

現在では野生化しているトカゲやヤモリも、そもそもは人間が持ち込んだといわれています。

日本でも、カメや魚などの外来種が繁殖して本来の生態系が変わってしまった…という話を聞きますが、生態系上位に位置するヘビは影響も大きいよう。

ですので、現在もハワイでは人畜に害を及ぼすヘビの輸入はもちろん、ペットとして飼うことも禁止されています。
ハワイ州農務局が定めている持ち込み禁止の動物は、ワニ、ヘビ、ハチ、フェレット、ハムスター、デンキナマズ、トカゲ、ヤモリなど19種類。くわしくは、「ハワイ州農務局」のサイトで▶

グアムでも、実際に起きているヘビ問題

ヘビは、鳥や哺乳類、トカゲといった生き物を食べます。

グアムの例ですが、軍用の貨物として運ばれた「ブラウン・ツリー・スネーク Brown Tree Snake」(日本語名:ミナミオオガシラ)というヘビが帰化し、現在でもかなりの数生息。
天敵のいない環境で9種類の鳥を絶滅させたうえ、電線などに絡み付き島内の停電を頻繁に引き起こしているそうです。
「世界の侵略生物ワースト100」にもランクインしているそうで、日本でも特定外来生物に指定されているため輸入や飼育、移動、遺棄などが禁止されています。

ハワイでも1981年以来、ブラウン・ツリー・スネークがオアフで8匹発見されたことがあるそう。

グアムと同様の問題が起きないよう、ハワイでもヘビの危険性を周知させるための啓蒙活動や、水際でくい止めるための厳重管理をしています。

ハワイで起きた、ヘビにまつわる悲劇的な事件

そのハワイで実際に起きた、ヘビにまつわるコワ〜イお話を紹介したいと思います。

小学生の男の子がいる、毎年ハワイに旅行をしている友人の知人家族の話です。

その男の子の宝物はペットのヘビ。なによりも大切にしていた宝物だそうです。

ハワイに行く際も「連れて行きたい!」と話したそうですが、当然「ダメ」と。

それでも離れたくなくて、筒状のチップスターの空箱にヘビを入れて、自分のリュックにこっそり入れて出発したそうです(両親は知りません)。

ちょうど冬眠中の時期だったので動かないから大丈夫…と思ったようです。

成田空港でそっとリュックのなかを見ると、ヘビはいたそう。

税関も抜けて、ハワイに向けて飛び立ったあと、リュックを見ると宝物のヘビがいない…

男の子は「まさか!」の大パニック。

様子のおかしい子どもに気づいた母親が理由を問いただすと、「じつはヘビを黙って持ってきたけれど、いなくなった」と言うので、席の周りを探すもいません。

男の子はワンワン泣くので、フライトアテンダントが両親に「どうしたんですか?」と聞き、ヘビが機内で行方不明になっていることが判明。すぐに、機長に連絡。

機内を探しても見つからず、そうこうしているうちに「ホノルル空港」に到着。

機長からすでに連絡が入っていたため、ホノルル空港の駐機場では周りをぐるっとFBIがとり囲み、映画のワンシーンのような状態だったそうです…

さらに機内を調べても、やはりいない。

その間、ほかの乗客もすぐには外に出れられず、待たされたそうです。

ヘビの所在はわからないまま。
その家族はホノルル空港から出られず、そのまま日本に強制送還。さらに、一生アメリカには入国不可で、賠償金も1000万円支払うことになったそうです。
宝物を大事にしていただけで、男の子には悪気はまったくなかったのですが、この話を聞いて本当に怖くなりました。

この先、アメリカに留学したくてもできない、就職して出張があっても行けないなど、将来困ってしまう事態に直面することもあるでしょう。

楽しみの海外旅行が台なしにならないように、今後は子どものリュックのなかを確かめて出発しようと思います。

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