【オーストリア*10】赤ちゃんがぐずったときは琥珀が効く、洗礼式には金のコインを贈る…オーストリアのユニークな出産&育児事情 - 子連れ海外旅行☆旅キッズ


Published on 12.09.29

【オーストリア*10】赤ちゃんがぐずったときは琥珀が効く、洗礼式には金のコインを贈る…オーストリアのユニークな出産&育児事情

オーストリアの出産&育児事情

出産と育児は、すべてのママにとって特別な体験。

海外で暮らしていると、世界にはいろいろな出産&育児にまつわる常識や考え方があるんだな、と実感します。

そこで、今回はオーストリアの出産、育児の特徴について紹介したいと思います。

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オーストリアで驚いたのは、出産した当日に家に帰る人が多いこと。

「アンビュラント」といって、母体の調子がよければ出産の24時間以内に帰宅し、普通の生活を送る人が多いそう。

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帰宅後は助産婦さんが毎日家に訪れて体調をチェックしてくれるので、ふたり目の出産など、なるべく家で過ごしたい人には好評のようです。

また、出産費用はすべて保険でカバーされます(自然分娩で4日目まで、帝王切開ならプラス1〜2日)。

出産形式は、予定帝王切開の割合が高いことが特徴です。

日付を決めて短時間で産めるため、母体も医師も拘束時間が短いのと、帝王切開のほうが医者の収入が多いのが人気の理由だそう。

産院によっては、出産の半分が予定帝王切開のところもあるのだとか。

その逆に、できるだけ帝王切開をせずに自然に産む主義の産婦人科医や助産婦さんもいるので、自分のスタイルを自由に選ぶことができます。

安心して出産できるしくみも

戸惑ったのは、定期健診の産婦人科医と出産時に立ちあう医者は別である、ということ。

定期健診はかかりつけの産婦人科で行いますが、出産の設備がないため、出産時には設備の整った産院へ。

とくに指定をしなければ、産院付属の医者と助産婦がつき、ほとんどの場合、出産当日に初対面となります。

初対面なのはさすがに不安…という人は、産婦人科医と助産婦さんを自分で選び、産院に「持ち込み」することも可能(追加料金が必要)。

自分で出産チームを組めば、気心が知れたお医者さんに最後まで診てもらえ、気に入った助産婦さんにサポートしてもらえるので、ママには安心してお産に臨めます。

出産時の立ち会いは医者と助産婦さんと夫のみなので、こじんまりとして気がラクです。

ぐずったときの対処法は?

出産の際のルールとくらべ、育児のルールは日本とあまり違いはありません。

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ただ、子供がぐずったときの理由や対処法の違いが興味深い。

日本でも癇の虫といって、夜泣きや夕暮れ泣きの原因がわからず戸惑うことがありますが、それはオーストリアでも同じ。

科学的に根拠がない(と思われる)理由を信じている人が多いようです。

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赤ちゃんがぐずると、6ヵ月未満なら腹痛のせい、それ以上なら歯のせいにされてしまいます(笑)。

小さな赤ちゃんが泣いていたら、腹痛とは無縁の子でも「おなかが痛いのねー、ガスが溜まってるのねー」と、おなかをさすられたり、ゲップを出そうとされます。

また、歯が生えはじめると、熱が出る、夜寝ない、泣き止まない…などの原因になると信じられています。

そして、この「歯の問題」には特効薬まであるんです!

効くと信じられているのが、琥珀のネックレス。

↑ドラッグストアで販売されている子供用琥珀ネックレス。「歯が生える時期の子供にオススメ」と書いてあります。

琥珀のミネラルパワーが効果的なのだそうで、どのドラッグストアでも琥珀ネックレスが売られており、実際つけている子供もたくさんいます。

オーストリアでは、実際に琥珀ネックレスを付けてから夜泣きが収まった…というケースも身近で耳にしたことも。

わが子もあまりにひどかったら琥珀をつけてみようか…と思いましたが、そこまでひどくなかったので、ネックレスはしまってあります。

「金のコイン」がきずなを深めます

オーストリアは、カトリックの国なので、赤ちゃんが生まれると、早くて生後2ヵ月くらいで洗礼式を行います。

ただし、これは「とりあえず」信者にするという儀式。

子供が12才くらいになったときに、このまま続けてカトリック信者になるのか、やっぱりやめるかを自分の意思で決定することができます。

そういう意味では、日本で言うお宮参りに近い感覚の儀式。

洗礼式には、親族一同が集まり、教会で儀式を行います。

洗礼では、洗礼盤で赤ちゃんの額に水を注ぎ、油を塗る。そして、白い衣装を着せて、ろうそくに火をつける。

↑洗礼式。手前が洗礼盤。

その後、レストランなどに移動し、みんなで食事を食べて祝うのがおおよその流れ。

この食事会では、親族一同からプレゼントをもらいます。

いわゆる出生祝いのようなもので、40代くらいまでの世代からは、子供の服やオモチャなど。

↑洗礼式のお祝いとして、民族衣装「ディアンデル」をプレゼントすることもよくあります。

それ以上の世代の祖父母や代父母(洗礼式の立会人)などからは、「金のコイン」をもらいます。

金のコインはオーストリアの伝統で、洗礼式のプレゼントではかならず登場します。

コインはオーストリアの銀行で購入することができますが、一番メジャーなのが「ウィーンフィル」モチーフのもの。

↑ウィーンフィルデザインの金のコイン。

値段は、1枚約150ユーロ(約1万5000円)から1450ユーロ(約15万円)の間で、4種類。一般的には、1万5000円から3万5000円のコインを贈るようです。

金のコインを贈るのは、子供が大きくなったとき財産の足しになるように…という思いから。

オーストリア人はみんな、洗礼式でもらった金のコインを自宅に隠し持っているんですよ。

お宮参りと洗礼式、出生祝いと金のコインと多少の違いはあれど、赤ちゃんの誕生を親族一同で祝い、贈り物をすることで、絆をいっそう深められるいい習慣ですよね。

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