Published on 10.11.12

【旅＊流儀104】会員特典はユニークなローカル体験…12の独立系ブランドホテルからなる「グローバル・ホテル・アライアンス」（GHA）

ホテル業界にも誕生した「アライアンス」

旅行好きにとって、もはや航空会社のアライアンス（スターアライアンス、ワンワールド、スカイチーム）は身近な存在。

連盟を組むことでサービスや利便性の向上を目指し、収益アップを目指すのが企業間「アライアンス」ですが、最近ホテル業界にもアライアンスが登場しているようです。

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これまでにも、ハイアットやスターウッド、ヒルトンなどの有名ブランドホテルチェーンでは、滞在ごとにポイントが貯まる会員プログラムを実施してきました。

ハイアット・ホテル・アンド・リゾーツ Hyatt Hotels and Resorts…「ハイアット・ゴールド・パスポート Hyatt Gold PassportHyatt Gold Passport」
スターウッド・ホテル＆リゾーツ・ワールドワイド Starwood Hotels and Resorts Worldwide…「スターウッド・プリファード・ゲスト Starwood Preferredguest」
ヒルトン Hilton…「ヒルトン・オーナーズ Hilton Hhonors」

上記のような会員プログラムでは、提携している航空会社のマイルを貯めたりもできますが、ポイントの特典交換などはいずれもホテルチェーン単位となります。

12の独立系ホテルからなるアライアンス「GHA」

いっぽう、2004年に登場した「グローバル・ホテル・アライアンス Global Hotel Alliance」（GHA）は、世界最大級のホテルアライアンスなのだとか。

航空会社アライアンスと同様、独立系の12ブランドのホテルによって構成されています。

GHAに名を連ねたホテルを見てみると、有名ブランドチェーンとくらべて認知度は弱いものの、日本人が滞在しそうなホテルがいくつもあります。

たとえば、バリ島やタイのリゾートにもホテルがあり、ツアーでも使われる「アナンタラ・ホテルズ・リゾーツ＆スパ Anantara Resort and Spa」。

横浜にもあり、東南アジアの主要都市などに展開する「パンパシフィック・ホテルズ・アンド・リゾーツ Pan Pacific Hotels & Resorts」。

そして、アメリカの「オムニ・ホテルズ Omni Hotels」や、香港、中国、フィリピンに展開する「マルコポーロ・ホテルズ Marco Polo Hotels」など。

全世界的というよりも、GHAに加盟するホテルは、それぞれの地域において独自に展開しているのが特徴なのです。

特典は「地域ならではのユニークな体験」

おもしろいのが、ユーザー会員への特典内容です。

ポイントを無料宿泊券やアップグレードなどに交換するといった従来的な内容ではなく、地域ごとの特色を生かした体験（アクティビティなど）を提供していこうという考え方。
GHAは「ゴールド → プラチナ → ブラック」という順番でランクが設けられていて、ランクによって参加できるアクティビティか決まっています。
ちなみに、会員ランクは宿泊数によって決まります。

はじめての滞在の場合だと、体験できるのはゴールドのローカルエクスペリエンスを1回。

10泊滞在でプラチナ・レベルに格上げされ、プラチナ・カテゴリーの体験が1回。

30泊ではブラック・レベルとなり、ブラック・カテゴリーの体験が提供されるというしくみ。
いいなぁと思ったのが、会員ランクが宿泊日数のカウントにより決められていること。ホテルチェーンの会員プログラムの場合、宿泊数ではなく滞在ごとに1カウントとなります。
また、上級会員になるほど、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウト、アーリーチェックインなどの特典も付いてきます。

特典となる「体験」にはどんなものがある？

「では、具体的にどのような体験ができるの？」と、さっそく「GHA」のHPをチェック。

サイト上部にあるメニューバーの「LOYALTY」から「LOCAL EXPERIENCES」のページへ移動。

↑GHAの「LOCAL EXPERIENCES」の検索画面。

会員ランク、カテゴリー、地域、ホテルブランドなどを選択すると、体験できる内容を知ることができます。

大人向けですが、「ワイン・テイステイング」は各国であるようですね…

では、ゴールド会員と仮定して、いろいろサーチしてみましょう…

「北米」の「Go Discover」のカテゴリーでは、ヒューストンの「NASAのスペースツアー」、サンディエゴの「カヤック」、デンバーの「ロック・クライミング」などがみつかりました。

オースティンでは、「バードウォチング」ではなく「Bat（こうもり）ウォッチング」なんていうものも。

サンフランシスコでは、あの有名なケーブルカーのベルを鳴らさせてもらえる貴重な体験もできます。これは画期的なプログラム！

【関連くちこみ】サンフランシスコの「ケーブルカー」の利用法
ただし、これらは体験できる期間の設定が短いので、旅行日程と合わないと参加できません。
カテゴリーのなかには「Discover with the family」というものもあるので、子連れならある程度絞って親子で楽しめる体験を検索できますね。