Published on 10.07.23

【旅＊流儀78】ハワイ、東南アジア、米国路線の時刻表が続々判明…今秋より大幅に増える「羽田空港」国際路線の使い勝手は？

この秋から一気に増える羽田発国際路線の利用価値は？

2010年10月31日、羽田空港に4本目となる滑走路と国際ターミナルが完成するのに伴い、国際線の発着枠も大幅に増えます。

【関連くちこみ】2010年10月、羽田に国際ターミナルが誕生すると？

各航空会社の新路線の出発、到着時間もいよいよ出そろってきました。

「仕事帰りに旅行に出発し、到着後そのまま仕事に行かれる！」とタフなパパなら喜ぶかもしれませんが、発表された時刻表を見ると「単に空港の近さだけで選んでいいものか？」と思っています。

長距離便の国際線は、発着時間は深夜から早朝と決められているからです。

【ハワイ路線】ホノルル午後着、夕方発なのでのんびり過ごせる

たとえば、日本初就航となる「ハワイアン航空 Hawaiian Airline」の場合、HPには現段階では深夜発、ホノルル夕刻発便となると記載されています。

他社の羽田-ホノルル路線を見ると、JALは羽田22時30分発、ホノルル10時45分着で、帰りがホノルル18時25分発、羽田着は翌日22時30分。

ANAは羽田24時30発、ホノルル着は前日12時40分。ホノルルを出発するのは18時15分、羽田着22時30分となっています。

成田などの既存路線では、日本を19時〜22時くらいに出発し、帰国便は13時〜17時台に日本着となる便がほとんどで、ホノルルには朝到着のイメージがありました。

しかし、ANAの羽田発着便を利用すると、到着はお昼を過ぎています。

税関手続きを経て荷物を取り、市街へ向かうなるとランチには少し遅い時間ですが、逆にホテルチェックインを待たなくてもいい時間帯ではあります。

運がよければ、そのままお部屋に入れます。

帰国についても、これまでは遅くてもホノルル発13時台で、ブラブラする程度しかできず、朝9時台の便なら、朝食をとり空港へ向かうだけでした。
しかし、羽田路線ならJAL、ANAとも帰国便は18時台なので、チェックアウトして荷物を預ける必要はありますが、ガンバれば15時くらいまで遊べます。これは嬉しいですね。
ホノルル便に関しては、むしろ問題はないような気もします。

ちなみに機材は、JAL、ANAともに「ボーイング767」（1階建）、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスで、エコノミーの座席は2-3-2配置の中型機のようです。

JTBが羽田発ハワイツアーを発売したところ、初日だけで約500人の応募があったそうで、思っていた以上に羽田発便は魅力的なようです。

【東南アジア路線】早朝に到着するので到着日はフルに遊べる

東南アジア路線のシンガポール、バンコク行きを見ると、JAL、ANAともに、羽田を23時〜25時くらいに発ち、朝6時くらいに現地に到着。
帰国便は、夜発ち朝着くタイプなので、これなら着いた日もまるまる遊べます。既存路線では、早くても市街に着くのが夕方近くが多かったので、これは便利といえます。
「シンガポール航空」は、羽田発1日2便で深夜発と早朝発、帰国も現地夕方発と夜発で羽田着深夜着、早朝着です。

「タイ航空」も行きはほぼ同様ですが、帰りがバンコク14時50分発、22時30分羽田着と日系便とは違います。

【アメリカ路線】東海岸は初日と帰国日もフルに楽しめる

アメリカ路線は、「アメリカン航空」のニューヨーク行きが羽田発7時、到着は同日6時50分、帰国は現地19時20分発、羽田翌日22時20分着。
初日はフルで遊べ、帰国日も楽しめます。が、東海岸は時差もあるので、行きの便でどれだけ眠ることができるのかが勝負になりそうです。
「JAL」はサンフランシスコ便、「ANA」はロサンゼルス便となっていますが、行きはいずれも24時台発で夕方18時前到着。

帰りは、JALが夕方発22時台に到着、ANAは現地0時台に発ち朝5時着となっています。初日はホテルに19～20時のチェックインとなり、夕食を食べて終わりとなりそう。

ヨーロッパ便もありますが、ANAは10月の就航を見送ったようです（JALはパリ行きあり）。

早朝便を利用するには、始発前に羽田に着く必要あり…

早朝便に乗るためには羽田に朝5時前くらいには到着しなければなりませんが、電車もまだない時間ですので、羽田に前泊が必要な人も出てくると思います。

また、そんな早朝便への地方からの乗り継ぎも現状ではムズカシイと思います。
横浜、品川、新宿、池袋方面からは深夜早朝時間帯のリムジンバスが出ていますが、新宿でも午前1時台に1便のみ。利用価値はなさそうです。
成田空港のように、割安なパーキングがたくさんあれば羽田空港の使い勝手もかなりよくなりそうですが…

ただし、近隣の韓国や中国などへは日中の便利な便となるので、これまでどおり活用できそうです。

周りの旅行好きは「それほどひんぱんに行くわけではないので、成田で十分」、「行きたい都市には羽田から希望のエアラインが飛んでいないので、当面は成田を利用する」という人もいます。

また、出張で利用する際は「（ビジネスクラスだと）ハイヤーサービスもあるので、出発時間は公共交通機関の時間を気にすることもないので、近い羽田の利用が増えそう」などさまざま。

現状では成田空港利用よりも航空券が高めに設定されているので、家族の人数ぶんを上乗せして支払っても羽田を利用するかどうかは…？

私としては、成田空港に向かう高揚感も好きなので、わが家が羽田を利用するのはもう少し先になりそうです…