Published on 08.12.05
【旅＊流儀08】あせっても仕方ないけどやっぱり困った…ホントにあった飛行機の「欠便」におけるトラブル事例
「欠便」になる理由とは？
飛行機に乗る人なら、誰もが無縁でいられないのが「欠便」のリスク。
何ヵ月も前から待ち望んでいた海外旅行。
でも、いざ空港に着いて掲示板を見たら、乗るはずの飛行機が「cancelled 欠航」となっていたらどうしますか？
私自身も、成田空港に到着してから乗る便が「欠航」となっていた…という体験を何度かしています。
航空会社側は「飛行機のエンジントラブル」などもっともな理由をいってきますが、じつはこの欠航、別の事情があることも。
たとえば、同じ目的地まで1日2便以上飛んでいる航空会社だと、オフシーズンだと機内がガラガラなんてことも。
そんなとき、日本の空港の高い駐機料を払ったとしても飛行機を飛ばさないほうがコストがかからないと判断した場合、1便を欠航にしてもう1便に乗客をまとめて乗せて飛ぶこともあるようです。
かつて、米系エアラインのサンフランシスコ行きで、2回ほどこの経験をしたことがあります。
「欠航」を知ったら、まずはどうするべきか？
とりあえず、航空会社のカウンターへ行って状況を確認し、目的地に行けるのかどうか聞いてみること。
ココは強気に（でも横柄にはならないで）、相手のいうままにはならないようにしましょう。
航空券のランクによりプライオリティがありますが、座席などのリクエストがあれば、ダメもとでココでしっかり伝えること。
満席の他社便に振り返られ悲惨な目に…
違う便でも、同じ航空会社で飛ぶことができればまだましかもしれません。
以前、他社便に振り返られてとてもひどい思いをしました。
旅慣れない友人とロスとニューヨークを旅行予定していた、ある年末のこと。
友人はひとりで1日早くサンフランシスコ（SF）入り。翌日LAヘ移動して落ち合うことになっていたのですが…
「ひとりでアメリカ国内を移動する自信がない」というので、翌日私はLA直行ではなくSFに行き、空港で友人と待ち合わせて国内線でLAに向かうことに。
…が、私が乗る予定だったSF便が欠航に。
カウンターに行くと、SF便は他社も含めその日は満席。
最終目的地がLAだったので、乗り換えの手間がないようにと他社のLA直行便に座席を用意してくれたのでした。
このありがたい申し出は、私たちにとっては大問題。カウンターで電話を借りてSFの友人のホテルに電話をし（向こうは真夜中）、LAで待ち合わせることにしました。
最終的にはうまく会えたのですが、けっこう手間なこともありました。
まず成田空港で他社便になったので、ターミナル移動。無料シャトルバスがあるとはいえめんどうでした。荷物はカウンターで航空会社に預け、移動してもらいました。
出発までかなり時間が空いたので、お詫びがわりにもらったレストランのクーポンを使って食事をしました。
悲惨だったのは、「座席の割当」。
乗るはずの航空会社では上級会員だったので、希望の座席を事前指定していました。が、満席の他社便ではエコノミー後列の真ん中の席に。
両側は友人同士の外国人に挟まれ、大声で話が止まらない状況。いま思い出してもワースト3位に入るフライトでした。
他社便に振り替えとなる場合は、せめてマイレージは付けてもらえるのかを、カウンターで確認しておくと多少溜飲がさがるかもしれません。
荷物が届いたのは翌日だったことも
また、アメリカ国内線（SFからLA郊外のパームスプリングス行き）が欠航になったときも、トラブルに見舞われました。
チェックインして荷物を預けてから、搭乗口で欠航が発覚。
1時間に1本ほど出ている便だったので、なんと荷物だけ先に乗って行ってしまったとのこと。
パームスプリングスのアウトレットで買い物をしたのち、レンタカーでLAに向かうつもりだったので、けっきょくLA行きに振り替えたのですが、到着した空港に荷物は届かず。
その日は航空会社に電話をしたりで、1日つぶれました。ホテルに荷物が届いたのは翌日でした。
便の少ないリゾート地ではさらに悲惨
友人が体験したことですが、さらに悲惨なケースもありました。
週に何便かしか飛んでいないリゾート地へ年末年始に子連れで行き、帰国便がトラブルで飛ばなかったので、現地で2、3日足止めとなりました。
ホテルは運よく変わらずにすみ、滞在費はもちろん食事代もすべて補償されたそうですが、幼稚園の始業式には間に合わず、仕事にも支障が出たそう。
こういった状況に出くわしたくはないですが、臨機応変に対応できるといいですね。
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