【旅モノ71】お気に入りを見つけるには情報が少ないかも!? 現地ホテル情報について<ガイドブック比較4> - 子連れ海外旅行☆旅キッズ


Published on 10.06.03

【旅モノ71】お気に入りを見つけるには情報が少ないかも!? 現地ホテル情報について<ガイドブック比較4>


「ガイドブック徹底比較4〜ホテル編」

<ガイドブック4冊比較シリーズ>
【装幀編】厚さ、重さなどから子連れに最適な「ガイドブック」を検証
【地図編】街歩きに不可欠な「地図」が読みやすいのはどれ?
【基本情報】現地交通手段の情報はどの程度網羅されている?
【ホテル編】お気に入りホテルを見つけるための情報の質と量
【グルメ編】おいしいものにありつくための「グルメ情報」の実用性
【買物&総括編】買物もスムースにできて、子連れに役立つガイドは…?

写真左より「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」2009年7月改定第22版/ダイヤモンド社/1785円、「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」2009年7月 改定第8版/実業之日本社/1365円、 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」/2009年8月 改定第3版/JTBパブリッシング/1575円、「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」2009年8月 改定第2版/昭文社/1365円、いずれも本体サイズ:210×136ミリ、A5版

各誌で異なる、ホテル情報の質と量

ひまわり(母):ホント、改めてじっくり見てみると各誌けっこう違うものね。「ホテル情報」もそれぞれ特色があっておもしろいわよ。

乾太郎(父):どれどれ、ページ数や掲載量もかなり違うみたいだね。

写真左上「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」 、右上「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」、左下 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」、右下「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」

:それぞれの掲載ページ数(香港のホテル情報のみ。近隣のマカオなどのホテル情報は除く)はこんなカンジだったわ。

  • 地球の歩き方……39ページ
  • ブルーガイド……13ページ
  • ワールドガイド……13ページ
  • マップル……21ページ

:へぇ、一番多い地球の歩き方は、一番少ないブルーガイド・ワールドガイドの3倍ものページ数! かなりの違いだね。

:地球の歩き方は、冒頭に香港ホテル事情、具体的な英文予約フォームを交えたホテルの予約方法、ホテルの利用方法などの読みものが6ページ。

具体的な掲載ホテル数は、写真付きで紹介されているものが97軒。そのほかデータだけのホテルが34軒の計131軒ね。

:ブルーガイドはホテル全般についての説明が1ページ。その後写真付きで35軒、データのみが27軒の計62軒。

ワールドガイドは3ページのホテル全般についての説明のあと、すべて写真付きで58軒。

マップルは2ページのホテル全般説明のあと、写真付きが59軒、データのみが30軒の計89件。やはり地球の歩き方の掲載量はダントツだね。

ホテルを理解するために必要なデータとは?

:具体的な掲載内容の違いはどうかしら?

:写真のないデータのみのページで比較すると、各誌とも最低限「エリア」、「ホテル名」、「住所・電話番号」、「料金」、「客室数」、「ひとことコメント」は掲載されているね。

これに、ブルーガイド以外はプラス「ホームページのURL」が記載されているよ。

さらに地球の歩き方とマップルでは「利用できるクレジットカードの種類」、「至近の地下鉄駅出口」が掲載されていて便利だね。

マップルだけは「地下鉄駅からの所要時間」が書かれているのでロケーションからホテルを探す貴重な手がかりになるよ。

ブルーガイドは文字での情報量は少ないけれど、これらデータ中心のページにもかならず写真が掲載されているね。

:内容的にはマップルが充実しているようね。小さくても写真を掲載してくれているワールドガイドもイメージがつかみやすくて便利だわ。

大きなホテルだとまず心配する必要はないけれど、事前に利用可能なクレジットカードの種類がわかるのは安心ね。

:最近は旅行ガイドに掲載されている情報をもとに、インターネットでさらにくわしく調べるヒトが多いんじゃないかな?

ホテル名から検索した際、ホテルブランドをいくつも持つグループ系のホテルだと該当のページがヒットしにくいこともあるので、URLが掲載されているのは便利だね。

:規模の大きなホテルグループになると、日本国内で予約できる連絡先があるところも多いわよね。ブルーガイド以外は、そういったホテルの「日本での予約先」を掲載してくれているので便利よ。

マップルはさらに巻末の「出発前の準備」ページ内で、「日本で予約できるホテルチェーン」をリストアップしてくれているので、「国内で日本語で確実に予約したい」というヒトは、このなかからホテルを探せばよいから便利ね。

地球の歩き方同様、英文での予約フォームの見本も掲載されているし、「アップルワールド」や「オクトパストラベル」など、代表的なホテル予約サイトも紹介されているから、「はじめて個人旅行を手配する」といったヒトにも親切な説明となっているわ。

:写真付きで紹介されているページも各誌とも基本的な掲載事項はデータのみのページと変わらず、写真が大きく複数枚掲載されていて、説明文が少し長くなっている、といったカンジだね。

子連れが助かる情報量は…もっと増やしてほしい!

:地球の歩き方は、写真付きのページになると最寄りの地下鉄駅からのルートのほか、空港からのくわしいルート(利用バスの番号や所要時間)が書かれているので便利だわ。

ツアーなら心配もないけれど、子連れ旅行ではスーツケースを持っての空港からのアクセスの良し悪しはけっこう重要な問題よね。

:どこでも「タクシー」派の人は必要ないんだろうけど、超庶民なわが家にはとくに・・・ね(苦笑)。まぁ、コドモたちも乗り物好きだし、公共交通機関は香港では強い味方だからね。

:写真付きページになると、ブルーガイド以外ではスパやプールなど、ホテル内の施設についての情報が付加されているわね。

ワールドガイドではそれらが一覧表になっていて便利そうなんだけれど、項目的には「プール」や「インターネット環境」などがないので、子連れ旅行者としてはぜひそれらの項目を付け加えて欲しいわ。

:うん、インターネット環境についてはぜひ! これはどのガイドブックにもほとんど掲載されていないね。

:そうそう、そういえば旅行のたびに我が家を悩ませるのが「1客室あたりの宿泊定員」の問題。

大人2名、コドモ2名(小学生と幼稚園児)のわが家は、1部屋で4名宿泊できるのが希望だけれど、香港をはじめ海外のホテルはたいてい1部屋2名~3名が定員。4名だと2部屋でしか予約できないところも多いのよね。

子連れ旅行ではホテル探しをはじめるとこの問題にぶち当たるご家族も多いと思うので、各誌「香港のホテル事情」のページのなかにこれらの事情もぜひ記載しておいてほしいわ。

:うん、うん、そうだね。そういったホテル事情を記載しつつ、「では、4名以上で1部屋に宿泊したい時はどうしたらよいか?」まで記載してもらえると親切かな。

香港のホテルでも、なかにはファミリールームのように4名以上の定員で宿泊できる部屋を持っているホテルもあるし、コネクティングルームがあればそれを利用する、という手もあるよね。

それらの有無が記載してあるだけで、子ども連れでもホテル選びがしやすくなるんじゃないかな。

:旅キッズ読者のみなさまは「教えてトコロさん」という強い味方がいるので、こちらで相談するのが一番確実ね。

【東南アジアホテルの達人】「教えてトコロさん」Q&A

:そうだね。

ほかにもぜひ掲載してほしい項目としては「キッズプログラム」や「託児サービス」の有無かな。香港のホテルはキッズプログラムを実施しているところはあまり聞かないけれど、託児サービスはけっこうあるよね。

:そうね。ほかにも、言葉に不安がある方には「日本人スタッフの有無」なんかも助かるわね。地球の歩き方は写真付きのページに限定してだけれど唯一その記載があったわ。

:全体的にはやはり地球の歩き方の情報が量、内容ともに一番といったカンジかな。ページ数は地球の歩き方に及ばないものの、マップルも有効な情報がコンパクトにまとまっていてわかりやすい印象を受けたね。

香港を象徴するビル「重慶大履」についても知りたい!

:掲載ページ数が少ないぶん、ワールドガイドはおもにバックパッカー向けとなる「ゲストハウス」や「ホステル」の情報はいっさい掲載していないの。

ターゲットをある程度絞ることによって多すぎる情報を取捨選択してくれるのはわかりやすくていいわね。

逆にマップルは安宿が集結している「チョンキンマンション(重慶大履)」のなかのゲストハウスをかなり細かくリサーチしていて、ここだけで20軒ものゲストハウスを紹介しているの。

「チョンキン・マンション」はこれまで危険なイメージがあって観光旅行客は近づきがたいものがあったけれど、「香港虎の巻」でも紹介されている通り、「350台の監視カメラと2時間ごとの巡回での治安維持」がなされているそうよ。

【関連くちこみ】香港の一等地に建つ「重慶大履」潜入レポート

手前の両替商だけでなく、マップルで紹介されているゲストハウスも思いのほかキレイなところが多く、チョンキンマンションの奥のほうまでじっくりと足を踏み入れてみたくなったわ(笑)。

:ホテル指定のないツアーで申し込んだ場合、旅行会社からの旅程表を見てまずガイドブックでチェックするのがホテルじゃないかな。宿泊するホテルが大きく取り扱われていたりすると嬉しかったりして(笑)。

:旅の自由度・充実度を大きく左右するのがホテルだものね。

ピンポイントで検索結果を表示するインターネットの便利さはもちろん貴重だけれど、目的以外の情報も含めて目で見て比較できる紙媒体のよさはガイドブックならでは。

今後は各誌ぜひ子ども連れ向けの情報も付加していただいて、それぞれの旅をナビゲートしてもらえるとうれしいわね。

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