【グアムだより08】島北部のイーゴにある「平和慰霊記念公園」でグアムの歴史と平和の尊さについて考える - 子連れ海外旅行☆旅キッズ


Published on 08.10.22

【グアムだより08】島北部のイーゴにある「平和慰霊記念公園」でグアムの歴史と平和の尊さについて考える

500年も統治され続けているグアム

グアムは日本から飛行機で3時間半という近さもあり、昔から日本と深い関係があります。

現在では、海がキレイなビーチリゾートとして有名ですが、60年ほど前には南太平洋戦争の激戦地。

いまでもグアムのあらゆるところに防空壕や「トーチカ」と呼ばれるコンクリート製の小さな防御陣地など、戦争の痕跡が残っています。

これまで歴史に興味がなかったのですが、グアムに来てその歴史を身近に感じるようになりました。

グアムの歴史をすごくかんたんに説明すると、世界一週の航海の途にあったマゼランがグアムに上陸したことがきっかけで、1521年にグアムが欧州に「発見」されました。

1565年からは約300年間スペインの統治が続いたのち、米西戦争時の講和条約によりアメリカの領土に(1898年)。

1941年には、太平洋戦争時に日本軍がグアムを占領。2年7ヵ月の支配ののち、1944年にアメリカ軍がグアムを奪還し、1950年にはアメリカ自治属領(準州)となり、現在に至っています。

マゼランに発見されて以降の半世紀年近く、グアムの現地住民「チャモロ人」はほかの国に統治された歴史をたどってきました。現在のチャモロ語もスペイン語を語源としており、「さよなら」を「アディオス」といいます。

現在のグアムの公用語は英語とチャモロ語で、子供たちの通う学校にもチャモロ語を習う授業もあります。

「平和慰霊記念公園」へ

今回、以前から訪れようと思っていた「平和慰霊記念公園 South Pacific Memorial Park」に行ってきました。

島の北部「ジーゴ YIGO」というところにあります。

行き方は、1号線を北に走り、マイクロネシアモールを過ぎてふたつ目の信号を右に曲がります。1号線をずっと行き、左手に教会と慰霊塔の小さな看板が見えたら手前を左折して突き当たりにあります。

 

最初に目をひくのが、15メートルの高さがあるという、白く高い慰霊塔。1970年5月に建立されたこの塔は、慰霊と平和の願いを込めて合掌の形からデザインされたそうです。

ここは終戦間際に多くの日本の将兵が玉砕した場所で、慰霊塔の手前には「平和寺」と書かれた建物があり、仏像と日本兵の持っていたヘルメットや錆びた缶などの遺品が置かれていました。

塔の右手前の階段を下がると、少し開けた林があり、将兵が玉砕したという洞穴がありました。とても緑豊かな場所でしたが、言葉では表現できないとても悲しい空気がただよっていました。

この戦争でグアムで戦死した日本兵は2万人、米兵は3000人、一般人のチャモロ人にも多くの犠牲者がでましたが、その数は正確には把握されていないそうです。

それぞれの祖国に忠誠心を捧げて亡くなった方がいたことはもちろん、巻き込まれた現地の人々がいたことを忘れてはいけないと感じました。

ほかにもグアムには、「ジーゴ YIGO」の隣の町「マンギラオ MANGILAO」に戦没者慰霊塔があり、今年5月には激戦地のひとつであった島南部の「アガット AGAT」にも慰霊碑がつくられています。

今回慰霊塔を訪れたことで、観光地グアムとはまた別の顔を知ることができました。そして、平和への願いを強く感じました。

レンタカーを借りた方はぜひ訪れて、グアムの歴史を身近に感じてみてください。

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